その建物が刻んできた歴史を生かし、
90年超えの医院建築をカフェとして生まれ変わらせたい。
空き家になってしまって手付かずの家を明るく開放感のある店舗にしたい。
ご相談頂き話し合いを進める中で必ずその建物に生かしたい「キーワード」が見えてきます。
私たちはこの「キーワード」をなによりも大切にしています。
「地域に根差し地域の人がゆっくりと過ごせる場所を」
「ご来店頂いたお客様に思い出に残る場所にしたい」
まずはお客様のお声をお聞かせください。
「地財地建」を体現した
長年繰り返された人の営みと共にそこにあり続けた建物は、まさしく「本物」が詰め込まれています。
1000年以上強度が保つ天然素材の梁や各所に詰め込まれた昔からの意匠の技術。
昔からの建物はその土地や風土に合わせた住宅、そしてその土地の自然を用いて造られているため本当の意味で自然と共生できる場所といえます。
良いものはそのまま生かし、そこに現代の技術を織り込むことでまったく新しい価値観を生み出してまいります。
こんな方が
です。
空き物件、空きスペースを使って店舗運営を考えている
所持している土地や物件、スペースを有効活用したい
コンセプトが決まっているがどこに頼んでいいのかわからない
燕三条に根差した事業を展開したい
楽しむ
旧い建物という選択
紹介
穏やかな時間が流れるレトロなカフェに。
築90年超の医院建築をカフェとして改築しました。
元々は医院だった建物には、歴史を感じることのできる扉や床板がありました。
それらを生かしながらコンセプトを反映させた設計により、異国感とノスタルジーが融和する雰囲気あふれる店舗に仕上がりました。
作業内容:旧家リノベーション
施工期間:3ヵ月
施工期間について:
※相談期間、デザイン作成期間、プレゼン、申請業務、図面作成期間は含みません。
※より良い物を作るためには、相談、設計等の時間が必要ですので、余裕をもってご相談ください。
地域に根差し、地域の人がゆっくりと過ごせる場所に
設計前の相談の際に施主様より、
「歩いて行ける距離に友人たちと集まってゆっくりできる場所が時代とともに減ってきており、この場所を幅広い世代の方にゆっくりお茶をして過ごせる場所を提供できたら…」とご要望を伺いました。
以前より気になっていた古い建築の西洋風な空き物件を生かしたカフェを始められるとのご相談です。
Point1
ヨーロッパの古い町並みをわくわくしながら
歩き回れるようなお店に
入口のドアを開けるとまっすぐ廊下が伸びていて、その両側に部屋が配されていました。
この印象的なファーストビューを生かしてヨーロッパの古い街並みのように見立て、廊下を石畳にして両側に建物が並んでいるような雰囲気を提案しました。
コーヒーを持ちながら、『どこの建物で過ごそうかな?』とワクワクしながら歩き回れるようなお店をイメージし設計を行いました。
廊下の壁にも街灯をイメージした照明を配置しました。
Point2
建物全体に視野が抜ける開放的な空間を実現
元々は廊下と各室の間には壁があったのですが、それらを取り払い、代わりにブレースが付いた大きな額のようなフレームを設置することで耐震性を確保しました。
これにより、建物の奥行き方向だけでなく、間口方向へも視線が抜ける開放的な空間を実現しました。
Point3
オークの無垢の床は空間ごとに張り方を変え異なる表情に
床はすべてオーク材を採用しながら、1つの部屋の空間は乱尺張り、一方はヘリンボーンと張り方を変えることで同じトーンを保ちつつ異なる表情に仕上げました。
日の光をたっぷりと取り入れお客様に気持ちの良いひと時をお過しいただける空間に仕上げております。
この建物が
のを感じます
「この建物がいろいろな人を引き付けてくれているのを感じますね。私自身もその一人ですし、店を立ち上げるにあたって集まってくれた飯塚さんやグラフィックデザイナーさん、今お店で働いてくれているメンバーたちもそうです。今私は別の新しい仕事に時間を割かなければならなくなったんですが、いい人材に恵まれて、マネージャーやスタッフにお店を任せることが多くなりました」(施主様)
1つの建物を中心にお客様を始め様々な人が集い、これからも町の寛げる空間としてあり続けていただけたら嬉しいです。